Hallå! (スウェーデン語でこんにちは。英語のHelloです!)
現在はスウェーデン在住でスウェーデン語を勉強しながら日々奮闘しているアラフォーです。
といっても最近はスウェーデン語の勉強がおろそかになってきているので、語学力の停滞を心配しています。マルチタスクをこなすのは難しいですね。学校の時間割のように、自分の活動や日々のルーティンも時間ごとにうまく分散できればいいのですが、何かを始めて集中しだすとつい自分を止められなくなって、他のやりたいことが後回しになりがちです。
先日までは、その集中しすぎたことが自身のアートチャレンジ活動でした。
前回のあらすじ
私は絵を描くことが好きです。特にこれまでは、デンマークの絵を中心に描いてきました。ですが、現在はスウェーデンに住んでいるので、スウェーデンの絵を描いていこうと考えて、スウェーデンで絵の活動を続けるために自分には何ができるのだろうと時々リサーチをしていました。しかし、行動にできるまでの結果を得るのはそう簡単ではありません。
そんな中、たまたま見ていたソーシャルメディアで、ある広告が目にとまりました。それは春のアートサロンの告知。プロ・アマチュアを問わないとのこと。自分が住んでいる近隣の町で行われ、スケジュール的にも予算的にも私にも挑戦できそうでした。
欲しいものって、探しているときこそなかなか見つからず、探していないときにひょこっと現れたり自分の目にとまったりしますよね。今回もそんな感じでした。
サンボ(パートナー)や職場のボスにその話をすると「いいね!やってみれば?!」と背中を押してくれました。私にはこういう人たちの存在がとても大切。ひとりでもできるけど、心のサポーターは私のやる気をさらにあげてくれるのです。
そうして、出展する作品を制作し、会場へ持ち込み登録して、開催当日をむかえました。
開催日当日(土曜日)

当日の朝、自宅のコーヒーマシンのそばに、サンボからの応援メッセージがありました。展示会場で特にスピーチするわけでもなく、何も心配することはないのですが、「もしかしたら誰かと何か話すかもしれない」と、自分のスウェーデン語力に自信のない私は余計な心配をして緊張していたのです。またサンボと私は起床時間と就寝時間がそれぞれ違うので、朝起きたらサンボからのメッセージが付箋にあるということがしばしばあります。この日の応援メッセージは、日本の野球観戦に影響を受けた彼ならではの冗談まじりのものでした。しかも “Let’s go” ではなく “Ret’s go” となっていて日本人の「レッツゴー」の発音仕様になっています笑。
おかげで笑顔になった私。それから電車に乗って会場へ向かう間は、スウェーデン語会話の準備をするため、スェーデン語のポッドキャストを聞いていました。これ、私だけかわかりませんが、聞くだけでもかなり違うんです。

聞き流しは、上手になるかどうかとは違います。でも耳が慣れるんです。そして頭もスウェーデン語脳の準備をしてくれる気がします。これをもししなかったら、頭が英語脳のままだったり、日本語脳のままだったりして、スウェーデン語が聞き取りづらかったり、口から出にくかったりします。
さて、11時のオープンにあわせて出発しましたが、到着までは「たくさん来場者いるかなぁ」「誰かと話すことあったりするかなぁ」「それともスタッフしかいなかったりして」などといろいろ考えてドキドキしていました。
到着すると、スタッフとウェルカムドリンクがお出迎え。そして、すでに鑑賞している人たちもいました!


11時ちょっとすぎると、主催の代表と思われる方が挨拶。そこには15人ほどいて、個人的には緊張しすぎないちょうどいい人数でした。


それから私もさっそく展示された作品を鑑賞。みなさん、個性的。それぞれの世界観が素敵。「すごいなぁ」と思うばかりでした。さて、自分の作品は?

会場内のガラス窓付きの小部屋にありました〜。このお部屋では、主に額に入った小さめの作品が展示されていました。このこぢんまり感、かなり好みでした。

そして私の作品をじぃ〜と時間をかけて見てくれた方の姿もあって、素直に嬉しかったです。


噂の(?!)「ニッティ・フェム」案件
ところで。前回の記事で呼び名をつけた「ニッティ・フェム」案件。結果はどうだったのでしょうか?
95クローナ?900クローナ?それとも私が言った450クローナ?(スウェーデン・クローナ※2026年4月時点で 1 KR = 約17円)
なんとぉ。950クローネでした!
前回の記事で聞き間違えかもという話を書きましたが、聞き間違えではなかったようです。この話を職場のボスに話すと、「ニィーェ・フェムティ(9と50)と言ったのかもね」とも言われました。うーん。。結果、よく分かりませんが、私の絵につけていただいたお値段がわかって安心しました。
少しひねくれて考えれば、周りの作品にあわせるために少し高めにつけられたんじゃないかという可能性もありますが、あまり考えすぎないことにしました笑。
なお、会場にあった作品には、500クローナ 〜 25,000クローナの値がつけられていました。
初日は30分ほどその場を楽しんで、帰りました。その週末は、レストランの仕事だけでなく他の予定もあったのです。でも少しでもどんな雰囲気かを見ることができたのでよかったです。
開催日当日(日曜日)

土曜日から日曜日にかけて外せない予定がほぼ済み、サロン終了間際に間に合うように会場へ行くことができました。15時が最終時刻。私がついたのはちょうど15時ごろでしたが、すでに自分の作品を回収しに来ていた人たちを結構見ました。みなさん早いっ!
展示されていた自分の作品を自ら壁からはずし、受付にて自分の作品番号を伝え、完了。Tack!(ありがとう)とスタッフさんと言いあってお別れ。
自分にもう少し自信や余裕があったら、今回の経験やスウェーデンでのアート活動についてなど、スタッフさんとお話ししてみたかったです。でも今回は欲張りすぎず、このサロンに参加できて雰囲気を見て、という経験をしただけでも大きな収穫でした。
そう思って晴々しい気分で、最後は散歩して、その町のカフェでカルダモンパンを食べて休憩してからふたたび電車に乗って帰路につきました。




学んだこと
昔、日本で、とある美術展の受付のバイトをしたことがありました。そのとき垣間見たのは、その世界にいる「先生」と呼ばれる「偉い」人たちの姿。実は、その中には父の小学校の同級生がいて、その方はまったく偉ぶった姿を見せず、地元でお会いしたときも「ふつうのおじさん」でした。でも中には近寄りがたい雰囲気の方がいたり、そもそも展示会の運営側がその方々を「偉い先生方」として扱っていたりして、「やっぱり。」と心折れていた自分がいました。
「私は美大に行ったこともない。私が絵で何かしようなんて遠い夢の話だ。」
そう思ったんです。キャリアを積んで「先生」に認められたり、その界隈の方々から選ばれたりした人だけが自分の作品をお披露目できる世界を見た気がしました。
きっと日本だけでなく、たくさんの国でそうしたアートならではの世界があることでしょう。
でも、今回私が体験したオープン・サロンのように、誰にでも開かれた空間もあるとわかったことで、かつての若かった自分自身を慰めてあげることができました。
そして、その町ならではなのか、田舎だからこそのことだったのか、今回のサロンの主催側のスタッフさんたちがみんな優しくてまさしく「オープン」サロンだったなぁと思いました。初めての参加でも温かく迎えてくれ、スウェーデン語のままで会話の全てが進み、スウェーデン社会の輪に入れてもらえたような気がします。
受付をした際に、住所や出身地などをいっさい聞かれなかったことも少し驚きました。開催当日の作品リストには、出展者の名前と作品名、使用された画材、作品の価格だけが記載されていたのです。スウェーデンに住んでいてよく感じる「差別しないようにしている」空気をここでも感じましたが、もしかしたらどこの誰であろうとウェルカムで、ただ単に全然気にしていないだけなのかもしれません。
それから、次またこのようなチャレンジをするときは、スウェーデン語をもう少し上達させて参加者や来場者、主催の方々とお話しすることもチャレンジ内容に加えたいと思いました。
また、いつかマーケットみたいなイベントにも参加してみたいです。自分の絵をグッズ化して販売してみたいなぁと、今回試しにポストカードをつくったりして、ますますそう思うようになりました。
今回、自分の作品を回収に行って自宅にもどると、サンボが「どうだった?誰かと何か話してきた?」と聞いてくれたのですが、私は「ううん、ただ受付で番号言って、ありがとうございました!って言いあっておわりだった〜」と少し残念そうに言いました。すると彼は「でも経験になったよね!」と言ってくれたのでした。
まとめ
さて、長々と3部にわたって今回のアート・チャレンジについてきましたが、読んでくださった方々、ありがとうございます。
次は何ができるか分かりませんが、変わらず自分のペースで自分にできることをやっていきたいと思います。今回の経験が読んでいただいた方に少しでもポジティブな印象を与えることができたら嬉しいです。
誰にでも、それぞれの挑戦や夢があると思います。簡単ではないこともあるでしょうが、自分の体と心を大切にしつつ頑張りましょうね。



