【スウェーデン】Thielska Galleriet (ティールスカ・ギャラリー) の常設アートも素晴らしい

アート&思考

Hallå! (スウェーデン語でこんにちは。英語のHelloです!)
現在はスウェーデン在住でスウェーデン語を勉強しながら日々奮闘しているアラフォーです。

4月の最後の日曜日。ストックホルムへの弾丸日帰り旅行。目的は Elsa Beskow(エルサ・ベスコヴ)の展示。前回の記事で、その展示の様子をご紹介しています。

そのときにも少し触れましたが、展示会をおこなっていた美術館。大きすぎはしないのですが、常設絵画作品の内容が濃い・・・!

というわけで、その美術館についても具体的にふれたいと思い、この記事を書くことにしました。

ストックホルムの美術館 Thielska Galleriet (ティールスカ・ギャラリー) へ行ってきた

Thielska Galleriet の歴史

Ernest の本もあるくらい有名な人らしい

美術館のパンプレットによると、Thielska Galleriet は初め、金融家で芸術家たちのパトロンでもあった Ernest Thiel(エルネスト・ティール / 1859 – 1947)のお宅として 1904 – 1907 年に建てられたのだそうです。第一次世界大戦(1914 – 1918)のあと、Ernest はほとんどの財産を失い、1924年にその邸宅は、家具や絵画を含めてスウェーデン政府に買い取られました。そして翌1925年に、美術館としてオープン。Thielska Galleriet は、2025年に100周年を迎えました。

Thielska Galleriet の特徴

この日は晴れたり曇ったり小雨がふったり忙しい日でした

当時、邸宅のデザインを手がけた建築家は、オリエントや、ルネッサンス、アール・ヌーヴォー・スタイルに影響を受けていたとのこと。そう言われると納得というか、私は建築詳しくありませんが、スウェーデンの伝統的な建物とはどこか違う異国感のあるデザインも所々に感じました。

また、常設展として館内に展示されている絵画や、庭に展示されている彫刻の多くが、北欧を代表する有名な作家たちの作品であるのも特徴。本ブログ記事の後半で、私の趣味寄りではありますが、展示されていた一部の北欧作家を紹介します。ちなみに、私は彫刻作品があまり得意ではないので、今回、天気は良かったものの、お庭へは行きませんでした。

スウェーデンでまだ大きな美術館に行ったことのない私が言うのも恐縮ですが、北欧の芸術作品に触れたい方は、こちらの美術館はとてもおすすめと言いたいです。今回初めて足を運んだわけですが、定番のエリアでよく見るような観光客の姿は見かけませんでした。おそらく普段でも、あまり見ないのでは、と想像しています。なので、落ち着いた空間でスウェーデンの雰囲気にどっぷり浸かりたい方などにも、行きたい場所リストに入れやすいかと思いますよ。

昔の写真
現在の写真

メインの絵画常設展示スペースは、かつて、ダイニング・ルームとドローイング・ルームでした。壁には昔の写真も貼られていて(具体的に何年のものかは不明)、100年以上前と思われる写真と、今自分がその目で見ている景色が、同じ場所であることを不思議に思いました。100年という時の長さ自体が、人の人生で言えば長く、世界の歴史として考えれば短いからでしょうか。いずれにせよ、このような素晴らしい空間は、末長く残していってほしいと思うのでした。

美術館 Thielska Galleriet (ティールスカ・ギャラリー) までの道のり

公共交通機関を使用するのであれば、Thielska Galleriet の最寄りまで最終的には67番のバスを利用することになります。

私はストックホルム中央駅から向かったので、地下鉄またはトラム、バスから、67番のバスに乗り継ぐ手段がありました。せっかく選択肢があるので、バスからバスに乗り継ぐよりは、地下鉄かトラムに乗った方が楽しいかなと思いました。

地下鉄とバス

実際、私が選んだのは地下鉄からバスに乗り継ぐ手段。海外移住前の日本での暮らしで、トラムより地下鉄の方が断然なじみがあるんですよね。地下鉄を選んだ理由はきっとそのためだと思います。ストックホルム中央駅に着いた時に、ホームからメインではない出口のほうに出てしまったのですが、Googleマップで方向を確認したのち、直進のみで地下鉄の入り口に到着できてスムーズに地下鉄ホームに向かうことができました。地下鉄で4分、それからバスに乗り継ぎです。

トラムとバス

トラムの場合でも、地下鉄とほとんど同じエリアで乗車することになります。どちらの乗り場(トラム)または入り口(地下鉄)もデパートの Åhléns(オーレンス)の前あたりなので、中央駅からの距離的にはほぼ変わりありません。トータル所要時間はわずかの差ですがトラムを利用した方が早いみたいですね。

地下鉄かトラムか

地下鉄からのりかえ
トラムからのりかえ

個人的なおすすめは、トラムに乗ってバスに乗り換える手段です。

全体の所要時間はどちらもあまり変わりありませんが、どの交通手段を利用するかのポイントは、「自分が好きな乗り物を選ぶ」と「乗り換えがスムーズか」と言うことではないでしょうか。

地下鉄からバスに乗り継ぐ手段を選んだ私。少しハズレでした。土地勘ない私としては地下から地上に出て、バス乗り場に向かう際、どちらの方向に進めばいいか少し迷ったのです。

「あれ?Googleマップでは、乗り換えがすごく簡単そうだったんだけど、そうでもない?目の前のバス停は乗るべき67番のじゃないし・・・」

Googleマップを再確認してなんとか辿り着き「土地勘あれば簡単なんだろうな」とは思いましたが、この迷いで無駄な時間がかかったことは今回のマイナスポイントでした。美術館鑑賞が終わって中心地に戻るときは、トラムを利用することにしましたが、バス停からもすぐトラムの乗り場がわかったので、こちらの方が乗り換えはスムーズだと思います。

「Thielska Galleriet」というバス停でバスを降りると、目の前で道が二手に分かれています。ここでも私は一瞬迷いましたが、美術館の看板があり、美術館に行きそうな人たち(見た目で判断してすみません笑)が数人いたので、彼らの後について行くことにしました。看板を見て左の道を進みます。

そうして右手に美術館の建物が見えるまで、おそらく1分もかからなかったかな?それくらい美術館はバス停からすぐ近く。

目的は Elsa Beskow(エルサ・ベスコヴ)展

あまり<ザ・スウェーデン>ではない外観に「な、なんだこの建物は?!」と一瞬びびりました

前回の記事で書いていますが、今回の旅の目的は Elsa Beskow 展。とっても素晴らしい原画展でした!もしよかったらこちらの記事も目を通してみてくださいね。

北欧の絵画に出会える常設展もすごかった

北欧を代表する芸術家たち

Thielska Galleriet では、北欧を代表する作家たちの作品が常設展時されていると先に書きました。その作品たちが生まれた時代は、19世紀末から20世紀初頭にかけて。北欧絵画の黄金期と呼ばれる時代でした。この時代の絵画の特徴は、北欧の美しい自然や日常の暮らしが、印象的な光や影などと共に描かれている点です。私の語彙力、ご了承ください笑。きっともっと素敵な説明が他にたくさんあるかと思うので、興味のある方は検索してみてくださいね。

例えばこちら。

19世紀以降、北欧では独自の芸術が開花。それまでフランスやドイツの美術に範を取っていた画家たちは、自国の風土や文化、歴史に関心を寄せるようになり、氷河と森が織りなす固有の風景や、古くから伝わる神話・民間伝承が、絵画主題として人気を博すようになった。とくに世紀転換期の1900年頃は北欧美術の「黄金期」と呼ばれ、ノルウェーのエドヴァルド・ムンクやフィンランドのガッレン=カッレラなど、のちに西洋美術史に名を連ねる画家たちが活躍した。

アート・ポータルサイト『美術手帖』より)

ムンクの有名な絵画の認識はありましたが、時代まで気にしたことがありませんでした。デンマークやスウェーデンの黄金期時代の画家たちを少しだけ知っていただけに、「え〜同じ時代だったんだねえ」などと素人な反応をして喜んでいました。美術鑑賞は自己満足でいいのです♪

次の節から、私の独断と偏見でピックアップした Thielska Galleriet で観るべき画家さんたちをご紹介します。

Vilhelm Hammershøi (ヴィルヘルム・ハマスホイ / 1864 – 1916)

存在感がすごすぎる

Vilhelm Hammershøi は、デンマークの画家。デンマークびいきの私はもちろん Hammershøi の作品が大好き。正直、この美術館で出会うとは思っていなかったのでいい驚きをもらえました!「サープラ〜イズ!」という声がどこからか聞こえたような気がします。

日本でも、Hammershøi の展覧会が2020年にあり、東京では東京都美術館での開催で個人的にものすごく楽しみにしていましたが、コロナの影響で残念ながら行く前に閉幕となってしまいました。私のように残念がった方が他にもいるのではないでしょうか。

さて、私が Hammershøi のことを知るようになったのは、スウェーデンに住むよりもずっと前に、少しだけ暮らしてみたデンマーク生活の中ででした。デンマークの好きなところ、いくつもありますが、そのうち、暮らしの中にあった自然光や間接照明にも大きく魅了されました。日中は、部屋に差し込む自然の光と過ごす暮らし。その光が柔らかくて、静かで美しい。どこか孤独で悲しくなるときもあるけれど、癒しを感じるときもある。暗いような明るいような。そんな美しさと不思議さを、Hammershøi の作品の中でも観ることができると私は思っています。

Thielska Galleriet に展示されていた Hammershøi の作品『Five Portraits(5人の肖像 / 1901-1902)』は、巨大で存在感があります!ですが、個人的に見慣れた Hammershøi の描く日中の自然光がある風景ではなく、こちらの絵画では、キャンドルが暗い部屋にいる人物たちを照らしています。彼らの座り方や表情から何か読めることがあるかもしれませんが、そのように深掘りする場合は、私は誰かと一緒に鑑賞しているときにするのが好きです。このときはただ、この美しい光の表現と、暗いような明るいような Hammershøi の不思議な世界観に惹きつけられました。

Carl Larsson (カール・ラーション / 1853 – 1919)

こちらも下調べなく行ったので驚きましたが、スウェーデンを代表する画家 Carl Larsson の作品がたくさん展示されていました。25点あったようです。

カール・ラーションは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて活動したスウェーデンの画家です。1877年にパリへ留学しますが、当初は経済的に厳しい状況の中で制作を続けていました。1882年、芸術家が集うグレー=シュル=ロワンへ移り住んだことをきっかけに作風が変化し、外光主義的なレアリスムを取り入れた水彩表現を深めていきます。高い評価を得られるようになり、帰国した後は、妻カーリンと子どもたちと暮らす自宅を制作の拠点とし、家庭や身近な環境を題材にした作品で知られるようになりました。

東京都美術館 MUSEUMSHOP ウェブサイトより)

Signe の肖像画
Ernest の肖像画

Carl Larsson と Ernest Thiel は1880年代後半から繋がりがあったようですが、1900年に Thiel が Larsson に妻 Signe(スィグネ)の肖像画を依頼してからは、夫婦同士での親交も深まったそうです(Thielska Galleriet ウェブサイトより)。

Larsson は Signe Thiel だけでなく Ernest Thiel の肖像画も描いています。Signe の肖像画は、油絵と水彩画がありました。

水彩画バージョン

Larsson の作品を観ていつも思い出すのは、ソーシャルメディアでたまに見かける「自分の描く人物画が漫画の絵みたいになる」といった書き込み。私も、以前この悩みを持ったことがあります。ですが、Larsson の作品を観てからは、「それでもいい」と思うようになりました。

だって見てください。特に水彩で描かれた Signe の肖像画。漫画で描かれるような人物画に見えませんか?これは批判しているのではありません。私はこの水彩画が好きです。Larsson の作品が愛されるのは「だから」というわけではありませんが、要は、問題は「そこではない」のです。何を目標にして「上達」を目指すかは人それぞれですが、自分が描く人物画がどう見えようが、その絵全体で、何を伝えられているか、見た人が何を感じるかの方が大切だと気づかされたと私は思っています。だから私は「思い・思い入れ」から生まれる自分の絵を、悩みの元にして足踏みしないで、せめて自分だけでも好きになってあげようと思うようになりました。

暗い部屋で必要最低限の照明を使っているシーンが北欧ぽい
 Signe と Larsson の作品
お部屋の現在

Edvard Munch (エドヴァード・ムンク / 1863 – 1944)

Ernest Thiel は、Munch にとって重要なパトロンの1人だったそうです。先ほどから驚いてばかりですが、Munch の作品が多かったことにも驚きました笑!だからこうしてブログを書いているわけです。書かずには終われなかった・・・。

顔の彫刻が私には怖すぎる

Munch の描くゆるい線に惹きつけられます。館内には Munch の作品ばかりが展示された部屋が2つありました。1つは絵画を飾るために作られた部屋で、Munch の油絵が10点以上。

この手前にデスマスクがあってちょっと怖い

もう1つは建物の最上階にあたるタワー・ルーム。もともとは Ernest の妻 Signe の書斎だったそうですが、のちに Ernest が友人たちとチェスを楽しむ部屋と変わっていったようです。現在、そこには Munch の版画たち(あと、Ernest が影響を受けたというドイツ人哲学者のデスマスクも・・・)が展示されています。Ernest は Munch の版画を99点購入したとか。またスットクホルムに招待して(高級ホテルの宿泊付き)肖像画も描いてもらったようですよ。なんか、、、金持ちってホントすごいですね笑。

いつかノルウェーの Munch 美術館に行ってみたいと思って早十何年。確か2013年にデンマークにいた頃、生誕150周年だからと友達と一緒に行こうかと話していましたが予算が見合わず断念したような。きっとそういうタイミングじゃなかったんですね。今回の Thielska Galleriet 訪問みたいに、いつか行くチャンスが巡ってくるはずと思っています。

その他のスウェーデンの芸術家たち

ここまででも私にとっては充分内容の濃い美術鑑賞でしたが、この Thielska Galleriet にはまだまだ、まだまだ!素晴らしい作品がたくさんあったのです。全ては書ききれませんが、もう少しだけ私好みの絵の紹介にお付き合いくださいませ。

Albert Engström (アルベルト・エンゲルストロム / 1869–1940)

受付にたどり着く前から美術館賞始まっちゃいます

Albert Engström はスウェーデンの風刺画家。

Thielska Galleriet の入り口のドアを開けると早々に階段があり、登って行くと受付や企画展、ミュージアムショップなどがあるフロアとなります。その階段の壁に飾られているのが Engström の風刺画。絵の下に書かれたテキストの一例を、帰ってからパートナーに聞いてみたのですが、私には解釈がちょっと難しかったです。この当時の時代背景や、スウェーデンのことをもっと知らないとわかりづらいかもしれません。

でも見てください。例えばこちらの絵に書かれたスウェーデン人の表情。なんか現代でも同じような表情を見ることありませんか?目の前の人に懐疑的な視線を向ける感じ笑。あるいは、初対面の人とは距離をおく感じ。それからしれっとした顔で何か言ってくる人。人物観察が好きな私は、風刺画が意味することの全てがわからなくても、こういうところ見ちゃいます。

Anders Zorn (アンデシュ・ソーン / 1860 – 1920)

Anders Zorn は、スウェーデンの画家で、ペインティングだけでなく彫刻や版画も手がけたそうです。 美術館に展示された Zorn の作品の中で私が好きだったのは、建物の廊下に飾られたエッチング(銅版画の技法のひとつ)たち。最初は鉛筆で描かれたものかと思いました。

私はデンマークのフォルケホイスコーレにいた頃、美術科目のエッチングの授業を逃したことがあります。試してみたかったなぁ、と後悔。今だったら先生に交渉して自由時間でやらせてくださいとお願いしただろうなと思います。クラスメイトの作品を見ましたが、その記憶を元に Zorn の作品を見返すと、柔らかい線の描写とかスキルあってのことなんだろうなぁと素人ながらに思うのでした。

写真の作品に話を戻しますが、視線がこちらを向いている肖像画って、なんか考えてしまいます。どんな状況でこの子は描かれたのか、誰なのか、何を思っていたのか。私にとって色んな意味で印象的な絵でした。

Ester Almqvist (エステル・アルムクヴィスト / 1869 – 1934)

Ester Almqvist は芸術家としての生涯の大半をルンドで過ごしたといいます (Wikipedia より)。私が Thielska Galleriet で見た彼女の作品は、スコーネ地方の風景画だったのでしょうか。立体的というか、風景画の中の草木のモコモコ感が気に入りました(語彙力・・・)。

ちなみに、Almqvist の絵のタッチは、時期によって異なるようです。また、自身の作品をマルメ美術館に寄贈してほしいと遺言として残していたそうで、マルメ美術館には2,000点以上の作品があるとのこと。その中からいくつの作品が展示されているのか、マルメ美術館に行ってみたくなりました。

Eugène Jansson (エウフェネ・ヤンソン / 1862 – 1915)

Eugène Jansson が描いた一面ブルーのストックホルムの夜の路地が、彼の代表作のひとつであるように、彼には「blue-painter(青の画家)」というニックネームがあるとのこと。また、私もかなり前にどこかで見たことがあったのですが、男性の裸がモチーフのものも Jansson の作品の中にあります。

すでにこの画家を知っている方、また勘がはたらいてお分かりになる方もいると思いますが、彼は同性愛者だったといいます。彼によって描かれた夜の街は、男性が男性と出会い、交流するスポットだったようです。そんな話を聞いてから、その作品からは、単なる風景画ではなく Jansson 自身の人生のひとつのストーリーが見え隠れしているような印象を受けました。

スウェーデンで同性愛が初めて法的に認められたのは、1944年のこと(Sweden.se ウェブサイトより)。つまり、Jansson が生きていた時代はまだ法的には認められていなかったんですね。仲間内では分かっていたことだったようですが、芸術作品として公に出すにはギリギリラインのものもあったようです。

Ernest Thiel が、ストックホルムにあった彼のアトリエに訪れ、作品を購入するようになってから、他のコレクターにも彼の名が広まったといいます。Jansson も Ernest のサポートを受けて暮らしが良くなったとのこと。パトロンって、すごいな。。。コレクターの目にとまるアーティストもすごいのですが。

Ivar Arosenius (イーヴァル・アロセニウス / 1878 – 1909)

スウェーデンの画家 Ivar Arosenius は、日本でも知られているようです。

スウェーデンに生まれ、17歳で芸術家になる決心をして画学校に入学。その後ストックホルムの芸術アカデミーへと進むが、自ら好きなように絵を描きたいと、故郷ヨーテボルイに戻る。ひとり娘のエヴァを「リッラン」と愛称で呼び、たいそうかわいがる。『リッランとねこ』は、娘のために描いた絵本。先天性の病気で1909年、30歳の若さで亡くなる。同年、『リッランとねこ』が出版され、以来、スウェーデンでは子どもの本の古典として、愛されつづけている。

徳間書店 ウェブサイトより)

Thielska Galleriet にあったのは、ガッシュで描かれた『Holy War(聖なる戦争)』と『Withered leaves(枯れ葉)』。絵の中の人物や悪魔、天使のタッチが好みですが、絵をよくよく観たり、タイトルを知ると、その絵の奥深さが伝わってくるような。

どんな背景でこうした絵が描かれたのか、調べきれなかったのですが、もっとスウェーデン語が上達したらスウェーデン語で検索してみたいです!

Karl Nordström (カール・ノードストロム / 1855 – 1923)

風景画で知られる Karl Nordström ということですが、Thielska Galleriet で観た雲が、私には印象的でした。使われたテクニックが何だったのか、、、エネルギー消耗の終盤で、すっかり確認し忘れてしまいました。Wikipedia によると、フランスにあったスウェーデン人のアーティスト・コロニー(芸術家村)で、Carl Larsson と共に制作活動を行っていた時期もあったとか。

Nordström の作品についても、あまり情報が見つからなかったので、詳しい話はスキップして、次の画家の話へ移りましょうか。本ブログで紹介する最後の画家です。

Oskar Bergman (オスカル・ベリマン / 1879 – 1963)

Oskar Bergman は、ストックホルムで生まれ、制作活動も主にそこで行いました。スェーデンの芸術大学で学びはしたものの、独学の画家と呼ばれていたようです。ヨーロッパを視察旅行したり、日本の木版画にインスパイアされたりしたことが、Bergman のスタイルを作り上げたのかもしれません。

また、Thiel 夫妻は、Bergman の芸術家キャリアで非常に重要な存在だったといいます。夫妻は、彼の作品を購入するだけでなく、彼に住居の提供までしたとのこと。また Bergman は Bergman で、自身のパトロンをとても大切にしたそうです。Ernest Thiel が財産を失い、自宅と絵画コレクションを売却せざるを得なくなってからも、彼らの親交は続きました。

彼の描く風景は、私にとって不思議に見えました。線がくっきりしているような、ぼんやりしているような。全体的に暗い絵が多いかと思いきや、明るいのもある。幻想的な雰囲気。ユートピアのような、ユートピアと思われている姿は本物じゃないって言われているような。なんかあやしい感じがするけど、かわいい。

私の語彙力の問題もありますが笑、惹きつけられるものについて、その理由を言葉にするの難しくないですか?でも美術館賞って、こうやっていろいろ考えたりもするから楽しいのです。

まとめ

さて、長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!

ボリューム満点の Thielska Galleriet、ストックホルムに住んでいたら繰り返し行きたくなるような場所でした。またこのエリア自体、都会と思えないくらい自然に囲まれているのでお散歩におすすめです。私も時間があったら片道はバスを使わず歩きたかったなぁと、バスの中から見える景色をじぃっと眺めて思いました。

美術館賞後は、バスの時間をチェックして、かわいい黄色の小屋のようなバス停へ向かいました。それから FIKA(フィーカ / お茶の時間)の場所を目指し、最後には中心地へ戻り、ちょっと驚いた偶然を体験し、用事を済ませて帰宅したのでした。

というわけで、ストックホルムのお話、もう少し続きます。次回は、ストックホルムの日帰り旅行の全貌をお伝えします。

今回も読んでくださった方々、ありがとうございます!また遊びにきてくださったら嬉しいです。

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