Hallå! (スウェーデン語でこんにちは。英語のHelloです!)
現在はスウェーデン在住でスウェーデン語を勉強しながら日々奮闘しているアラフォーです。その前は約2年半、デンマークに住んでいました。
春のスウェーデン。パートナーの家族は、毎年この時期に1泊2日の家族旅行をしているのですが、私もメンバーに入れていただくようになってから今回は3回目となりました。行き先は国立公園と隣り合わせのキャンピング場。といっても宿泊施設もあって、テントを張らなくても自然を楽しみながら過ごすことが可能な場所でした。
今回のブログでは、その国立公園と宿泊施設のお話をしようと思います!
北欧の自然を少しでもイメージしていただき、今後の旅行計画の参考にしていただいたり、妄想旅行を楽しんでいただいたり、読者の方のお役に立てれば嬉しいです。
Tiveden National Park – ティヴェデン国立公園とは
ティヴェデン国立公園は、スウェーデンで1番目と2番目に大きな湖 Vänern (ヴェーネルン湖) と Vättern (ヴェッテルン湖) の間にあります。設立されたのは1983年で、2017年に拡張されたそうです。

引用:https://www.sverigesnationalparker.se/en/choose-park—list/tiveden-national-park
面積は2,030ヘクタールで、ハイキングコースは全長34km に及ぶ大きな国立公園。でも2,030ヘクタールにピンときますか?私はあまりよくわからなかったので以下のサイト (『「何個分?」計算機』) を発見し、親しみのある大きさに換算してもらいました。
2,030ヘクタールは、東京ドーム434個分で、東京ディスニーランドだと39個分とのこと!広大ですね笑。
さて、国立公園にたどり着くと、一見フラットに見えるハイキングコースですが、意外と起伏があってなかなかいい運動になるのです。また、私が思うスウェーデンの自然は森だけでなく、森と湖がセットという印象。この場所もその通りでしたが、今回気付かされたのは、岩!北欧といえば、フィヨルドや湖など氷河期の影響を受けた地形が有名かと思いますが、氷河によって削られ運ばれた巨大な岩も多く残されています。ティヴェデン国立公園にもその形跡が見られ、ハイキングしながら自然の中で語られる歴史やファンタジーの世界に魅了されます。
どうやら乗馬も体験できるそうで、馬も待機しておられました。いわゆる乗馬体験のできる整った硬く平らなフィールドではなく、国立公園の中を馬に乗って散策するのも貴重な体験になりそうですよね。

国立公園エリアの宿泊施設
冒頭で触れましたが、この国立公園周辺には宿泊施設がいくつかあり、特定の場所でテントを張ってキャンプを楽しむことができるのはもちろん(持参のテントで寝泊まりができるのは18時から10時までの間で1泊のみ許可されています)、コテージを予約してキッチンで自炊、そしてシャワーを浴びてベッドで寝ることもできます。
私たちは4つの寝室にキッチン、シャワー、トイレ付きの2階建てコテージ1棟を貸し切ったので、プライベートでリラックスした時間を過ごすことができました。また、この宿泊施設は、湖畔にサウナもいくつか持っていてこちらも予約制で貸し切り利用ができます。


周りの雑草や花で少し埋もれていてかわいい。
ティヴェデン国立公園での私たちの過ごし方
私たちが泊まったときは、5歳前後の子供たちや、10代の学生、そして上は70代くらいの大人まで様々なグループがいたほか、英語も聞こえてきたので海外からの旅行者もいたようです。
私たちは昼食をとったあとにティヴェデン国立公園に向けて出発し、現地に着いたらまずは宿泊施設でチェックイン、荷物を置き、誰がどの部屋で寝るかなどを話しながら、さくっとルームツアーをしました。
そのコテージは、伝統的なスウェーデンの赤い外壁の建物で、中は優しい色合いで落ち着ける空間でした。最大16人まで泊まれるようで、ベッドのタイプは2段ベッドやソファーベッドもあれば掘りごたつならぬ堀ベッド的なものもあり、うまく工夫されていました。



ルームツアーを終えたら、国立公園へのハイキングへ出発。この旅行の企画者である、パートナーの両親が私たちのために事前にハイキングコースを決めてくれていました。まずは車で20分ほど走って、湖の砂浜へ辿り着き、そこからハイキングスタート。肌寒かったのですが、太陽が出ていたので湖も、森の緑もとても綺麗な色でキラキラして見えました。


パートナー含め家族みんなは森の中を歩くのに慣れているので、進むのが速い速い。周りの木々や湖を眺めたり、昆虫なんかもいたら気付けるくらいのペースで進み、写真を撮ったりするのがこれまでの私の歩き方なのですが、今回は新たな歩き方を学びました。目的地まではぐんぐん歩く!特に広大な森では大事かもしれません。ゆっくり進み過ぎで森の中で日が暮れてしまっては困りますからね。
さて、そうして少し歩いていくと、みんなが「ここはどうだ」「こっちの方がいいんじゃないか」などと話し始めました。FIKA (フィーカ) のピクニックにいい場所を決めていたんです。
※フィーカ文化についてはこちらの記事↓を参照していただけます。
大きな岩の前、そして木々の間から湖見える日の当たる場所を確保し、パートナーのお母さんが作ったパンやクッキーで、フィーカをしました。
フィーカの後は、国立公園内にある巨大岩や、岩でできた洞窟 (岩が積み重なったところにできた空洞) を見に行きました。


岩の上に木が生えるのを見てもその生命力に圧巻。


巨大な岩は圧巻でしたし、岩が重なったところを登ってみたりするのも少しスリルがあって楽しかったです。また自然歩道の脇に倒れたワイルドな木々が見えた時には、パートナーのお父さんが「国立公園では木が倒れてもそのままにされていて、できるだけ自然の力にゆだねて原生林を広げたりその状態を保たれたりしている」と話してくれました。途中、もっと歩きたい人と、早めにコテージに戻る人と分かれて夕方18時ぐらいにコテージのキッチンにみんなで集合しました。夕食の時間です。
夕食もパートナーのお母さん手作り。いつもおいしくてたくさん食べてしまいます。そしてありがたいことに私の誕生日も間近に控えていたので、ケーキでお祝いもしてもらいプレゼントもいただきました!

夕食後、すこしお腹を休めたら、サウナの予約時間。コテージから5分ほど歩いて湖のほとりにあるサウナへ。サウナは暑い、でも水はとても冷たく (おそらく10度前後?) サウナから出て、ただ外で休憩したりもしました。でも思い切って水にも入りました!1回目は水の冷たさに皮膚が痛くて叫びました笑。でも2回目はサウナにより長くいたからか、体が少し慣れたからか、何も感じない瞬間もありました。それを繰り返すと、なんだか体の細胞が生き生きしていったような感覚に。湖畔でこうした本格的なスウェーデンのサウナ体験をするのは人生で3回目。初めは緊張していましたが、だんだん好きになってきたかもしれません。でもまだできないのはスウェーデン人のようにサウナに入る前にまず水へダイブ。今のところ、私には無理ですが、このときは家族のうち何人かがそんなことをしていました。さすが!!私もいつかできるようになるでしょうかねぇ。


サウナを楽しむ時間は人それぞれ。パートナーとその甥っ子、そして私は23時すぎごろまでいました。私は体の限界を感じそうになったので、2人よりは早めに着替え、外で待っていました。湖と森の景色を眺めていましたが、こんなに遅くなっても真っ暗ではなく、自然の豊かさに神秘的な雰囲気がありました。風がほとんどなかったのでとても静か。でも一人でコテージまで戻る勇気がなかったので2人のサウナ時間が終わるのを待っていました。

翌朝は、宿泊施設が用意する朝食サービスを利用し、それから荷物をまとめてチェックアウト。この日は曇りで前日より寒かったのですが、みんなでもう少しハイキングをすることにしました。前日とは違うルートで、天気のこともあってか、また少し違った風景がみられました。


最後は宿泊施設の焚き火のある休憩所へ戻り、軽食を済ませてからそれぞれの帰路へ。
まとめ
今回は、ティヴェデン国立公園での体験を書きました。本記事を通して、スウェーデンの大自然とその楽しみ方の一例をお伝えできていたら嬉しいです。機会があったら是非行ってみてくださいね!車で行くのが一般的ですが、自転車旅をしている人たちもいました。天気がよければハイキング日和となる自然を味わう旅行。しかしなかなか天気の読めないスウェーデン(デンマークも笑)。天気がよくない日はそれなりの装備が必要になりますが、それはそれで自然の別の表情を体験することができます。
それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回のブログでお会いしましょう!