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この記事では、私が2023年8月デンマーク滞在中におこなった、スウェーデンのサンボビザ申請の初回ステップについてお話しします。サンボビザ申請時、私はデンマークに住んでいました。
ビザ申請から取得までの予定を立てる
デンマークでは「スウェーデンのビザはデンマークより簡単に(早く)とれる」と考えている人たちが私のまわりにいましたが、一方で、ネットで調べると、スウェーデンのビザ申請は時間がかかるとの話もありました。先々の予定を立てるのに、ビザ取得の見込み時期は是非とも知りたいものですが、ケースバイケースというのが現実です。
私が申請した2023年8月時点で、既にデンマークの滞在ビザが2024年7月末で切れることが分かっていました。「1年で申請結果は出るのだろうか?怪しいなぁ」と思いました。また、デンマークのビザが切れた後は、観光としてビザなしで90日間の滞在が可能とはいえ、結果がいつ出るかも分からない状況でその90日を過ごすのはもったいない気がしました。なぜならその期間は原則、現地で働くことができず貯金を削るだけになると思ったからです。しかもその期間中にスウェーデンのビザを取得できる保証もありません。デンマークのビザが切れたと同時に日本に帰国すれば、結果を待つ間に働いて貯金を増やすことができると思いました。でも、もし帰国してすぐに結果が出るなんてことがあったら?など、モヤモヤするばかりでした。
疑問や不安、計画の立て方に迷いがあり頭を抱えましたが、まずは移民局に直接問い合わせることで、少しでも自分が抱えている問題を減らそうと考えました。移民局なら解決できるであろう質問をクリアにすることで、少しずつ状況を整理していきました。
気になったことを移民局に問い合わせ
スウェーデン移民局のウェブサイト Migrationsverket でアカウントを作成し、いざ申請フォームを入力!というときに次の2つの疑問が頭に浮かびました。そこで入力を止め、移民局へ質問することにしたのです。
デンマークに住んでいるのに、デンマークで面談できない?!大使館はあるのに?じゃあスウェーデンでできないのかなぁ?
今持っているデンマークのビザが切れても、申請中は滞在可能だろうか?
以下の手順で問い合わせフォームを探し、質問内容を送信しました。
移民局のウェブサイト Migrationsverket → Contact us → Email the Swedish Migration Agency → Email us via the form
“Email us via the form” で入力する前に、そのページの上にある “Before you contact us” も読みましょう。「よくある質問」から知りたい情報が見つけ出せるかもしれません。
移民局からの回答
問い合わせの翌日に返信がありました。早い!ありがたい!返信のタイミングは時期によるかもしれませんが、私の場合、スウェーデンの他の行政機関よりも返信が早い傾向にありました。
- 希望の面談地についての回答
”通常、デンマーク在住の申請者は、アテネ、ベルリン、マドリード、パリ、ローマのいずれかにあるスウェーデン大使館にて面談を実施することになります。スウェーデンにて面談できる可能性はありますが、その場合は、申請のプロセスを長引かせる可能性もあり、また、可能であるかどうかはケース担当者の判断によっても異なります。” (原文の翻訳) - 申請中の滞在についての回答
”申請者がデンマークにて結果を待つ場合、申請者の居住国デンマークでの滞在許可証が期限切れになるのであれば、デンマークの法律と規則に従って延長する必要があります。滞在許可証を延長しない場合は、申請者は母国に帰国しなくてはなりません。デンマークの滞在許可証を延長しても、現在申請中のスウェーデンの滞在許可証のプロセスに影響しません。”(原文の翻訳)
これらの回答をもって、私は以下のような理解&考えにまとまりました。
- 面談のチャンスは、在デンマーク・スウェーデン大使館にもスウェーデン国内にもない。(回答の雰囲気から、スウェーデンでの面談に期待するのはやめた方がいいと判断)
- デンマークで持っているビザでは既に延長期間が設けられているから、これ以上延長はできない。もっとデンマークに住む期間が必要ならデンマークで別のビザを取らないとならない。スウェーデンでビザを申請していることは、デンマークの滞在許可証に影響しない。
ということで、面談希望地を、過去に旅行した都市のうち、行動しやすい印象があった「ベルリン」にしました。また、このビザが切れる前にスウェーデンの滞在許可がおりなかった場合の計画を次のように立てました。
- プラン1:日本に一時帰国し、面談の希望地を日本のスウェーデン大使館として再リクエストを送る。
- プラン2:シェンゲン内またはシェンゲン外で滞在する方法も考える。この場合、プラン1とのコスト比較をして判断。
申請フォーム入力
さて、いよいよ申請フォームに入力です。
登録内容
- 個人情報
- 名前
- 生年月日
- 出生国
- 現住所
- 連絡先
- パスポート番号
- 婚姻状況 など
- 申請時の状況
- デンマークの滞在許可証について
- 子供や他の家族が一緒に住んでいるか
- 同居している人はいるか、いればその人との関係
→私は大家さん宅の一部屋を借りていたので、大家さんと一緒に住んでいることを報告しました。
- 申請理由、同棲について
- 引越し予定先の人との関係(結婚相手、パートナー、家族など)
- その人とあったことはあるか
- 2人は一緒に住む意志はあるか
- 2人は一緒に住んだことはあるか
- 面談希望地
- スウェーデン訪問、滞在経験
- 過去にスウェーデンに来たことはあるか
- スウェーデン滞在時の各年、期間、滞在目的
- 自分の家族の個人情報
- 親、兄弟、姉妹の有無や個人情報
- 親、兄弟、姉妹の子供の有無や人数、婚姻状況
- 親、兄弟、姉妹のスウェーデンの滞在経験 など
- 生い立ち、経歴
生まれてから現在に至るまでの自分の人生を簡潔にまとめました。 - パートナーとの関係
出会いから申請時までの2人の関係について。ここが一番重要だと思うので、当時回答した質問事項を、記録した分すべて以下に記載します。
- その他の情報
- 申請時の協力者はいるか
- それは誰か
- その人との関係
- 滞在許可が必要な追加の理由(それまでフォームに入力してきた以外の情報があれば)
- 法的代理人はいるか
- 面談で希望する言語
- パートナーの情報
- 名前
- 性別
- 国籍
- 個人番号
- 連絡先
- 親、兄弟、姉妹の有無や個人情報
- 子供、同居人はいるか
- 婚姻状況
- 申請者であるパートナーの他に、現在、誰かと結婚または同棲しているか
- 過去に結婚または同棲したことがあるか
- 生い立ち、経歴 など
アップロードした書類
- 独身証明書
→デンマークの公共ポータルサイト borger.dk の “Order a residence certificate” から発行申請しました。発行料は 90 デンマーククローネ。(2023年8月時点、Frederiksberg Kommune、当時 1 デンマーククローネ = 約 21 円※参考:Exchange-Rates.org) - パスポートのコピー
→個人情報と有効期限が記載されているページ - デンマークの滞在許可証カードのコピー
→カードの両面
申請が終わると、申請完了のメールが届きます。メール内に申請内容のコピーをダウンロードできるリンクがあるので、今後のためにダウンロードして保存しておくといいと思います。パートナーが申請者の生い立ちを記入するなど申請者と同じ質問項目があったり、面談で申請時に答えた質問と同じ内容を聞かれることがあったりするので、そういった場面に備えることができます。
少し後悔したこと
必須の書類や記載事項に加えて「その他の情報」という項目があり、任意で追加の書類を添付したり、滞在許可が必要な追加の理由を記入することができます。
私は事前調査で「2人が付き合っている証明として写真を添付」した経験談や、そうした方がいいかもしれないというアドバイスを聞いていたので、そういう写真の添付を求められる項目が出てくると思っていました。黙々と申請フォームを進めていき、最終的に2人の写真の提出を求める項目は結局ありませんでした。「もしかしたら後で求められるようなステップがあるかも?」と思いながらも「その他の情報」の項目ではすっかり忘れてしまい、申請フォームを完了させてしまいました。後から思えば、あの時、2人の写真とその説明文を追加しておけばよかったと少し後悔したのでした。
ただ、2人が付き合っていることを示す写真などは後からでも移民局に送ることが可能です。こちらの詳細については別の記事で書いていこうと思います。
パートナー側でもフォーム入力
私の申請完了から約1週間後、パートナーが申請フォームへのリンクを移民局からメールで受け取りました。入力フォームの項目は私とほぼ同様でしたが、加えて、自宅の情報や雇用情報についての項目もありました。パートナーがアップロードした書類のコピーは以下でした。
- 本人証明(ID)
- 給与証明
- 雇用証明
- 賃貸借契約書
- 家賃の請求書
オンライン申請中にエラー?
パートナーの申請フォーム送信完了から土日を挟んで4日後に移民局からこんな自動メッセージが届きました。
”あなたとスウェーデンに住むために居住許可の申請をした人がいます。したがって私たちは、あなたからの情報が必要です。” といった内容。パッと読んだときは戸惑いました。「おや?パートナーが数日前に申請フォームを送信したから私がまた何かやるのかな?」と。しかし、メールの宛先 “To” にはパートナーのメールアドレス、私は “CC” だったのです。
パートナーが指定のリンクを開くと、、、
なんと申請フォームには何も保存されておらず、数日前に入力したものはなかったことになっており、再度入力し直し(涙)。
申請フォームは入力項目がとても多いので、途中で保存することができます。入力画面にある “Continue at another time” をクリックします。保存すると以下のようにリンクが送られてくるので “Resume application” から再開できます。
パートナーがこの機能を何度利用したか分かりませんが、心配性の私は、あまり使いたくありませんでした。一気に入力してしまった方が気が楽になると思うタイプです。彼が再度入力しないとならなくなったのは、この機能の不具合のせいかどうかは分かりませんが、なんらかのシステムエラーがあったことには違いないでしょう。
こんなハプニングにも備えて、フォームに入力した項目はどこかにコピペして保存しておくことをお勧めします。
申請後は、、、
移民局のウェブサイト Migrationsverket のマイページから申請プロセスの進捗が確認できるのですが、「パートナー側で申請フォームを送信した」という情報は反映されません。移民局に尋ねると、個人情報保護の観点からだそうです。
先に書いたようにエラーがあったので、移民局が彼から必要情報を受け取ったことが確認できないと不安でたまりませんでした。しかしまた送信できていなかったなどあれば、リマインダーが届くかもしれないと思ったので、とりあえず次の動きをじっと待つしかないと思いました。これから申請する方が、もし不安であれば、パートナーにお願いして移民局に問い合わせてもらい、無事に送信されたかどうか確認してもいいかもしれません。
まとめ
長々と書いてしまいましたが、それだけビザ申請も忍耐力と時間のかかるものだと思います。申請フォーム送信後のステップについては別の記事でお伝えいたします。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます!