Hej! 皆さん、こんにちは。
この記事では、私が日本国外からスウェーデンのサンボビザを申請したときの経験をまとめています。
ビザ申請は、何かとコストや時間がかかり、忍耐力のいる手続きだと思います。「どのくらいで結果が出るか」には明確な答えがなく、結果を待つ間は先の予定も立てられず、不安でいっぱいでした。そんなときに少しでも心の支えになってくれたのが、インターネットでの個人の体験ブログやSNSで共有されていた情報です。
ただ、私は日本国外でビザの申請を行ったため、同じ状況に当てはまる情報を日本語ではなかなか見つけることができませんでした。そこで少しでも、私と似た環境でビザ申請を考えている方や、申請後に次のステップや結果を待っている方のお役に立てられたらいいなと思い、本記事を作成することにしました。
サンボビザとは
まず、「サンボ(Sambo)」とは “samman”(一緒に)と “boende”(暮らす)という単語からなる複合語 “sammanboende” の略です(参考:’The difference between sambo and marriage in Sweden‘)。スウェーデンでカップルが同棲を始めると「サンボ」となり、その単語は、同棲しているという2人の付き合い方や、当人たちの呼称として使用されます。私がパートナーの知人に会ったとき、「あぁ!サンボなんですね」と言われました。
ただ、私がサンボになるためのビザを申請するとき、”Sambo visa” と検索してもヒットしませんでした。実際に申請する前まで知らなかったのですが、「サンボビザ」とは通称なのです。
スウェーデン国外からこのビザを取るためには移民局 Migrationsverket のウェブサイトで “Moving to someone in Sweden”(英語版の場合)という項目へ進み、オンライン申請をすることになります。「ワーキングホリデービザ」のように〇〇ビザという正式な呼び名は無いようで、「居住許可の申請をする」や「スウェーデンに住む人のもとへ引っ越す」という表現になります。小さなことですが、私が申請開始時に困惑したことでした。
また「サンボビザ」の他にも、”Cohabitation visa”(同棲ビザ)という呼び方もあるので英語で情報収集する方はこちらもキーワードにすると調べやすいです。
申請から許可が降りるまでにかかった時間
私の場合、2023年8月に申請し、2024年6月に居住の許可が降りました。
トータルで約11ヶ月です。
ちなみに、自分の申請の結果がどれくらいで出るか、移民局サイトの “Time to a decision” というページで調べることが可能です。いくつか質問に答えていくと「あなたの待ち時間は〇カ月です。」と、参考にできる期間が表示されます。ただこれはあくまで想定なので、実際の待ち時間は申請者によって異なることを念頭に置いておきましょう。私の場合、申請したばかりの2023年8月には「13カ月」との想定結果が出ました。それから数ヶ月経ち、もう一度調べたときに出たのは「18カ月」。。。この数字は、私にとっては自分を不安にさせる要素にもなったので、心配性の方には結果を鵜呑みにせず前向きに日々を過ごすことをお勧めします。
手続きのステップ
サンボビザ取得までのステップはざっくりと以下のとおりです。太字がほぼ多くの方に共通するステップだと思いますが、申請者によって変わる可能性があります。
- 移民局サイトからオンライン申請する
- 追加書類を求められた場合、提出する
- 面談の案内が届く
- スウェーデン大使館の職員と面談する
- 追加書類を求められた場合、提出する
- 結果通知が届く
なお、結果通知は必ずしも居住許可の付与のお知らせというわけではなく、残念ながら許可が与えられず申請拒否の結果を受け取る方もいます。ですが、申請拒否されたあとに不服申し立てができるそうです。
具体的な手続き内容(私の場合)
ビザ取得までの手続き内容や出来事などを大きく6つの記事に分けました。各記事は、順次公開していきます。
- サンボビザのオンライン申請
- 申請から半年、行動に出た
- いよいよ面談に向けて準備
- プロセスが加速?!面談から結果が出るまで
- ビザ申請、結果が出たあとの手続き
- ビザ申請にかかった費用
まとめ
いかがでしたでしょうか。
海外での長期滞在や移住を考えている方にとって、情報収集は欠かせません。また、計画内容は人それぞれ、環境や予算、年齢などによって異なるものです。
今回の情報が、少しでも皆さんのお役に立てればうれしいです。