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この記事では、主要銀行やその他の選択肢、私が経験した口座開設の流れをご紹介していきます。
スウェーデンに引っ越した時に考えることの一つとして、銀行口座の開設があるかと思います。私にとっては必須で、引っ越しから約1ヶ月半後、無事に口座開設申請＆口座取得が完了しました。
この記事が少しでも、これからスウェーデンで銀行口座の開設を検討している方などのお役に立てればと思います。
スウェーデン生活で現地の銀行口座を持つべき？
スウェーデンに1年以上暮らす場合は、現地の銀行口座開設をおすすめします。
理由は以下のとおりです。
- 日本のデビットカードやクレジットカード利用時の海外手数料を気にしなくてすむ
- 現地で働き、給料を得るときに必要
- 電子身分証明の BankID や、電子決済アプリ Swish を利用するときに必要
また、スウェーデン滞在が1年未満でも、ワーホリなどで仕事をする場合、給料を振り込んでもらうために、やはりスウェーデンの銀行口座が必要になるかと思います。
スウェーデンの主要銀行
西スウェーデン商工会議所が管理する情報サイト movetogothenburg.com は、スウェーデンの主要銀行として次の4つを挙げています。私と同じくスウェーデン語はまだまだ勉強中という方もいるかと思いますので、英語のリンクを載せておきます。
- Handelsbanken https://www.handelsbanken.se/en/
- Swedbank https://www.swedbank.se/en/private.html
- Nordea https://www.nordea.se/privat/bli-bankkund/become-a-customer.html
- SEB https://seb.se/privat/bli-kund/new-in-sweden
1クローネでも月額利用料を節約したい！充実したサービスが欲しい！などと思われている方は、じっくり比較し検討する必要がありますが、「節約はしたいけど、安心できるところがいい」と思われる方も多いでしょう。できるだけ周りの方々にアドバイスを求めると一人で悩まずに済みます。聞いてみると「10代のころに親と同じ銀行で口座を作った」や「夫と同じ銀行にした」などの理由をよく聞きます。単身引越して来られた方でも、新たな出会いを作ることは、口座開設のためだけでなく、これからの暮らしの助けになることが多々ありますので、ネットワークを広げることをおすすめします。
ちなみに私は悩んだ末、パートナーと同じ Swedbank の口座を持つことにしました。何か分からないことがあったときなど、彼に教えてもらえるかなと思ったからです。ただ、近所のパン屋さんではお年寄りの方が Handelsbanken のカードを、同世代の知人は SEB を、また私自身デンマークでは Nordea を利用していたので、どの銀行で作ってもあまり大きな違いはないかなという印象もありました。
もちろん、じっくりと考えてから決めたほうがいいのも確かでしょう。しかし、ただでさえ初めてのスウェーデン生活で慣れない暮らしをしているので、そんな中、将来も見据え自分にとってベストな銀行を選ぶのは簡単ではないと思います。こういう時は、少しでも自分で調べて候補を挙げ、あとは周りの意見を参考にするのがいいと思っています。働き始めたり、ある程度暮らしに慣れたりしてから、他の銀行に変えるかどうかを考えてみても遅くないはずです。
先にあげたいずれの銀行も、スウェーデンで初めて口座開設をする場合は、店舗で直接手続きをする必要が出てきます。必要書類はご自身の状況（学生として、ワーホリで、仕事で来たかなど）によって異なることがあると思います。各銀行のサイトにも提出書類の記載はありますが、「他の書類も要求する可能性があります」など書いてある場合もあるので直接確認したほうがいいと思います。私の場合は、税務局から発行される個人 ID カードが必要でした。
なお、最近は支店を持たず、ペーパーワーク不要で、オンラインで簡単に口座開設ができるサービスを提供している銀行もあります。
Lunar は、私がスウェーデンに引っ越す前に約1年住んでいた部屋の大家さんが使っていておすすめしていました。手続きが簡単で利用料もかからない (ライトプランの場合) と。また、現地で出会ったワーホリ中の日本人の方も Lunar の口座を持っていました。
ただ、比較的新しい銀行なので、昔からある知名度の高い銀行の方が安心という方は、先に挙げたような実店舗のある銀行を選ぶのかいいかもしれませんね。
この他にも、留学など海外滞在を経験された方には有名な Wise (ワイズ) や Revolut (レボリュート) を利用する方法もあり、給料の受け取りにも使える可能性があるようですが、今回は詳しく調べていません。私は、デンマーク滞在中に送金するために Wise を利用したことがありますが、その情報については別の記事でご紹介できればと思います。興味がある方は各サイトをチェックしてみてください！
Swedbank 口座開設の流れ
さて、ここからは、私が実際に Swedbank で口座開設を申し込んだ経験談をお話しします。
初訪問
個人番号を取得し、税務局から発行される個人 ID カードの申請を終えた頃に Swedbank にアポなしで行ってみました。小さな町なので、銀行のオフィスもこじんまりしています。入り口では要件を聞いて番号札を渡してくれる受付の方がいました。
私は、「すみません、英語でいいですか？」とスウェーデン語で確認したのち英語で要件を伝えました。
こちらの銀行で口座を開設したいのですが。
スウェーデン国内の別の銀行口座はすでにお持ちですか？
いいえ。最近この国に引っ越してきたばかりなんです。
では個人番号はありますか？
はい。でも今、ID カードの発行を待っているところなんです。
そうですか。口座開設には ID カードが必要なので、カードを取得したらまた来てください。この申し込み用紙をお渡ししますので、カードができるまでの間に記入しておくといいですよ。
こうして最初の訪問は終了。
再訪問
その後、ID カードを無事取得したので、申し込み用紙と ID カード、念の為その他の身分証明なども持参して再び銀行へ向かいました。営業開始時間直後に行ったせいか、あまり待たずに自分の番がやってきました。
申し込み用紙ですが、数ページあり、全てスウェーデン語。一部 Google 翻訳を利用しても質問の意味が分からない部分があったので、そこは空欄にして分かる部分だけ記入していました。「この質問がどういうことか分からなかったのですが」と担当の銀行員に伝えると、丁寧に説明してくれ、記入を手伝ってくれました。
ひと通りの手続き（銀行員がパソコンでカタカタ情報を入力したり、私の ID カードのコピーをとったり）が終わると、その職員から今後について説明がありました。
- 口座開設の準備が整ったら、テキストメッセージでお知らせが届くこと
- そのお知らせが届くまで1〜2週間かかること
- 連絡が来て再び訪問するときに、スマホに銀行、BankID、Swish のアプリをインストールしておくこと
- BankID と Swish にはスウェーデンの電話番号が必要なのでそれまでに新しい電話番号を用意しておくこと（申込み当時、私はまだデンマークの電話番号を利用していました）
再々訪問
申し込みからちょうど2週間がたったころ、テキストメッセージではなく、メールで連絡が届きました。このタイミングでスウェーデンの SIM カードを入手してスマホの設定なども行い、引越しから約1ヶ月半、ようやくスウェーデンの電話番号保持者となりました！銀行で言われたとおり必要なアプリもスマホに入れ、次の日に銀行へ行きました。
再び ID カードを職員に渡し、最終チェック。各種、案内から確認そして設定、トータルで20分ほどだったかと思います。
＜案内事項＞
- 月々の利用料金について
- 銀行が万が一、破産した場合の補償内容について など
＜確認事項＞
- スマホウォレットに銀行のカードを登録したいかどうか、そしてカード自体も欲しいかどうか
- これから設定する BankID に、セキュリティ番号の登録が必要なので考えておくこと
- 銀行カードに設定する PIN コードを考えておくこと
- 銀行のサイト上で特定の手続きをする際に必要な、本人認証の端末につけるパスコードを考えておくこと（BankID があるとは言え、銀行独自に用意する端末もあるのかぁとふと思いました）
＜設定＞
まずは BankID の設定から。早速、事前に言われたセキュリティ番号を入力するタイミングが！少し慌てました。
そして銀行アプリの設定。Bank ID でログインするので、ここで Bank ID の使い方も同時に教わったわけです。PIN コードや、本人認証の端末用パスコードの設定など、さくさくと各種設定が進みました。
スマホウォレットへの銀行カード登録も終え、最後に Swish の設定。銀行のアプリを起動し、Swish との紐付けを行いました。
一連の設定が完了したところで、契約書にサイン。デビット機能付きキャッシュカードは後日郵送されると言われました。
申し込みから、契約書にサインをするまで2週間待ちましたが、他の経験者さんの話をインターネットで見る限り、割と早かったほうだと思います。またアポなしで全て済んだので良かったです。大きめの都市に住まわれる方は、申し込みをする前に電話でまずは問い合わせをしたほうがいいかもしれません。
まとめ
今回は、スウェーデンの銀行口座開設についてのお話をご紹介しました。お金のことなので、日本以外の国で初めて口座開設の契約をするとなると、不安や緊張がありますよね。アポなしで銀行訪問すると決めたら、営業開始時間少し前に店舗に到着することと、何か分からないことがあれば分かるまできちんと確認することをおすすめします。今回の記事が、少しでも、スウェーデンで銀行口座を開設する予定の方などのお役に立てればと思います。
