【スウェーデン】日本一時帰国から戻って語学力低下とモヤモヤと向きあった時間

インスピレーション

Hallå! (スウェーデン語でこんにちは。英語のHelloです!)
現在はスウェーデン在住でスウェーデン語を勉強しながら日々奮闘しているアラフォーです。

7月初旬から約1ヶ月間、パートナーと夏休みで日本へ行きました。梅雨明け直前の東京と、梅雨がすでに明けていた沖縄に滞在。この時の日本滞在記については、今度いくつか投稿しようと思っています。

今回は、主にスウェーデンに戻ってきてから直面した現実についてお話しします。 同じ経験をされた方がいたら「私だけじゃないんだな」って、私自身もう少し頑張れる気がします。そして同様に誰かを励ませるようなブログになりますように。

それぞれ住んでいる環境や暮らし方、また個性によって違うかとは思いますが、共感できる方がいたら嬉しいです。

夏休み期間は約1ヶ月

3月に SFI(スウェーデン語初級の語学学校) を卒業して、春からは単発/短期のお仕事をしながら、フルタイムの仕事を探していました。また夏限定の仕事募集も増えたので、将来フルタイムにつなげることも意識して夏限定の仕事でも応募していたのです。

そんな中での懸念点は、自分の語学力の他に、7月にまるまる日本への一時帰国を予定していたこと。ですが、もし4月にすぐ仕事が見つかり、そこで頑張りを認めてもらえば、一時帰国中もリモートワークで仕事を続けさせてもらえるかな、などと淡い期待も抱いていました。

しかし現実はそう甘くなく。

まず本命の大手から巡ってきた面談のチャンスを逃してしまったのです。

また、夏限定の仕事でも(想像に難くないと思いますが)いちばんの繁忙期となる7月に抜ける人材は必要ないということで、不採用ばかりでした。

この話を、時々働かせてもらっていたレストランのオーナーに話すと

「じゃあうちで働けばいいよ」「7月はなんとかするから」

と言ってもらいました。

また、日本でいうハローワークのような機関 Arbetsförmedlingen が企画するプログラムを利用することに。それは、初めて、または久しぶりに労働市場に参加する人を応援するプログラムで、ハローワークが雇用者に被雇用者の給料支給を期間限定でサポートするという内容です。

レストラン側の配慮と、このプログラムのおかげで、7月まるまるお休みをいただきつつ、その前後はフルタイムで働ける機会を得ることができました。

日本滞在で何をしていたか

そもそも、この夏に日本へ行くことの優先度は低かったのです。なぜなら2024年から2025年の年末年始に私だけ既に一時帰国していたから。それは年末に入院した高齢の両親に会いに行くためでした。

ただ、夏に他の国へ旅行するにも選ぶところはどこも高い。同じくらいの費用がかかるなら日本にしようとなりました。滞在エリアは私の出身である東京と、それから沖縄。パートナーが2年ぶりに私の両親にまた会いたいということも日本行きの決め手のひとつでしたが、家族に気を遣いがちな私のために、より「休暇」を感じられるよう他の県(沖縄)にも旅行しようと言ってくれたのです。

日本滞在記は今後、別の記事で書いていく予定ですが、大まかには以下のことなどをしていました。

  • 家族に会う
  • イトコや友人と会う
  • 実家業を手伝う
  • 婚約を報告&婚約指輪を見つける
  • ヘアカット
  • 野球観戦
  • 沖縄旅行
  • 日本の業者を利用したステッカーづくり

私は、お出かけや旅行の計画を立てるのが好きです。パートナーは、それは私の得意分野だと言って全て任せてくれます。パートナーのことも家族のことも喜ばせたい貪欲な私は、ストレスを感じながらも事前にざっくりとした予定を立て、現地でも日々調整したり、ハプニングにも対処したりしていました。ストレスと表現しましたが、こういった時って、実はそのストレスも結構楽しんでいるんですよね。いろいろありましたが、総合的にとても楽しい素敵な一時帰国となりました。

一時帰国中に落ちたスウェーデン語スキルにショック

さて、ようやく本題です(笑)。一時帰国からスウェーデンに戻ってまず感じたこと。

私

やっぱりスウェーデン語スキル落ちてる・・・(涙)

なぜ「やっぱり」か?前回一時帰国から戻ったときは、スウェーデン語スキルが少し上がったことを実感できて舞い上がっていたのですが、前回と今回とでの日本滞在時にどれだけスウェーデン語に触れていたかの差が結果を左右することが分かっていたのです。

過去のブログでは魔法のような話を書きましたが、それは単に当時の一時帰国中はそれなりに努力をしていただけでした。

つまり努力は実るんですよね。逆に言えば、何もしなければそりゃスキルは落ちる。

「でも(これまで習得したスキルは)戻ってくるよ」

と、パートナーや彼の家族は優しく言ってくれました。

前回は、日本に滞在しつつも、スウェーデン語のポッドキャストをできる限り聞いていたこと、学校で課題となっていた本をときどき読んでいたことが、スキルの維持や向上に役立ちました。

今回は、日本で英語と日本語ばかりを使っていたのです。その結果、スウェーデンに戻ったら、もともと初級者レベルながら、たくさんの単語を忘れていて、聞き取りは大変で、そして自分の言いたいことが言えなくなっていました。

あぁこれ英語だったら言えるけど、英語で話したら「あ、英語になってる。スウェーデン語忘れてるな」って思われるだろうな

と臆病になって、人といるときにまともな会話ができませんでした。

  • みんな、私たちの旅行前も、私に対して話す時こんなに早口だった?
  • 前に言えていた単語が思い出せない
  • みんな、今まで私に使ったことのない難しい単語ばっかり使ってない?(←妄想)

頭の中はそんなことでいっぱいでした。考えすぎの癖が出ていました。

私はそこで「やばい!よし!今からまた勉強再開して持ち直すぞ!もっと人と会話して頑張るぞ!」というタイプではないので困ったものです。

「やばい」は一緒です。そのあとは「また勉強しなきゃ。もっと勉強しなきゃ。」これで無意識に自分にプレッシャーをかけてしまう癖があります。

パートナーも、職場の上司も、「大丈夫、会話練習していればすぐにまた思い出すよ」と言ってくれたのですが、私の場合はそうはいかないんですよね。

私の語学スキルについては、自分でも勉強したり、何度も同じフレーズを聞いたりして、インプットしたものを繰り返しアウトプットすることで習得していきます。だから、どう対策すべきかは分かっていました。

しかし、エネルギー不足でやる気がまったく起きなかったのです。

戻ったスウェーデンで感じた疲れは夏バテ?それとも燃え尽き?

スウェーデンに戻り、2日ほど休んでさっそく、レストランでの仕事を再開しました。

これまでは、一時的ということを考慮すれば、そのレストランで働くことに違和感もなく、忙しい日を終えて帰ってきても私のパートナーは「生き生きしてるね」と言ったほど、私からは愚痴も出ず、日々のルーティンを淡々とこなしていました。やっと得た仕事と、自分のスウェーデン語が鍛えられている感覚を楽しんでいたのだと思います。

ところが今回の一時帰国後は、とにかく疲れていました。正直、「明日から仕事かぁ」と気が乗りませんでした。初日を終えても「あぁまた明日かぁ」と、そんな気持ちだったのです。

仕事だけではありません。スウェーデン語の勉強も、創作活動も、旅行写真の振り返りも、やる気になりませんでした。

  • どうしてこんなに疲れているんだろう
  • どうしてこんなにやる気が出ないんだろう

なぜなのか、自分なりに分析してみました。

可能性としては2つ。「夏バテ」か「バーンアウト(燃え尽き)」。

  1. 1. 夏バテ
    →猛暑の日本で毎日必ず外へ出ていたのでそろそろ体が疲れる頃だったかもしれない
  2. 2. バーンアウト
    →日本滞在中の毎日のスケジュール立てやそれに伴うリサーチ、親にしたかったこと、家族への気遣いなど、計画した全てが一旦コンプリートとなって燃え尽きたのかもしれない

そして、もしかしたら「周囲にも分かるくらい明らかにスウェーデン語が低下して、悲しかっただけ」という可能性もあったかもしれません。

いずれにせよ、そうやって自己分析していったら自分なりにその疲れやエネルギー不足の状況をありのまま受け止め、自分を責めないような解釈ができるようになりました。

今はとにかくやってくる日々をこなしていけばいい。やりたいことができるエネルギーは、また湧いてくる。そのときが来るのを楽しみにしていればいい。

自己分析できるまでは辛かったです。いくらまわりに「大丈夫だよ。考えすぎないで」と言われても悪い部分ばかり見がちになっていました。でも、まわりの声を聞くのも大事。そして良い部分にもっと目を向けることも大切なんですよね。振り返れば、楽しい時間の多かった一時帰国だったし、自分が達成したかった目標もクリアできた。創作活動や勉強も、しばらく休んだってまた再開すれば、それは将来「継続」となって、前進していることになります。

スウェーデンの空はもう秋だった

スウェーデンに戻ったのは、8月初旬でした。いい天気が続いていて、Tシャツ1枚で過ごせるくらい汗ばむ日が多かったです。その一方で、腕など触ると肌は意外と冷えていてやっぱり日本の夏とは全然違うなぁと思いました。

8月半ばの21時ちょっと前の空
8月後半に差し掛かった頃の19時すぎの空
19時すぎのスウェーデンの空
19時すぎのスウェーデンの空

また、それから1週間、2週間と過ぎていくうちに空の変化にも気がつきました。もう夏の空じゃなかったのです。と言っても、私は北欧で真夏を過ごしたことがほとんどありません。2010年のデンマークでのワーホリ時代だけだと思います。それでも空を見たら「秋来てるよー」と言われているようでした。

これから長い冬が始まるのかぁと思うより、夏が終わるのかぁと、少し寂しい気持ちになりました。

これから私がしたいこと

今、このブログを書いている現在は、一時帰国から戻ってもうすぐ3週間となる頃。これができているということは、問題の「疲れ」が解消し始めているということだと思います。こうした時期がやってきて、ほっとしています。

エネルギーが少なめな時期があっても、私がライフワークにしていきたいこと、いくつかあります。

  1. ブログを書く
    ・アラフォーの奮闘記(仲間に届けたい、応援したい、一緒に頑張りたい)
    ・北欧好き(スウェーデンとデンマークの暮らしやアート、語学学習の話を届けたい)
    ・日本一時帰国記(葛藤や、旅行、食べもの、買ったものなど、共感や参考になるように)
  2. 北欧で見たものを絵にする(北欧好きの方々に届きますように)
  3. YouTubeInstagram を続ける(北欧や絵が好きな人たちと繋がるため)

どれもお互いにリンクしあっているので、少しずつ自分のペースで、できるところから続けていきたいです。

もし今、エネルギーが出ないと悩んでいる方がいるとしたら、私と同じようにその時間が長く感じるかもしれません。でも、慌てず、そのときできることをしながら、またエネルギーが湧いてくるときを楽しみにしているといいかもしれないです。きっとポイントは、何もせず湧いてくるであろうエネルギーをただ期待して待つだけではなく、自分がやりたいことを日々想い続けることかなと思うのです。

私はポジティブマインドを維持するのが難しく、「やりたいことがあるのにできない」とネガティブになっていましたが、目の前にある日々をこなしていきながら、心は「やりたいことがあるのに」の「やりたいこと」にフォーカスしていたんだと思います。それで結果的に「やりたいことがあるんだ!」というエネルギーがだんだん蓄積されて、行動できるエネルギー量になっていったのかもしれません。

まとめ

今回は、日本一時帰国からスウェーデンへ戻ってきて、語学力の低下やエネルギー不足を強く感じました。ですが、これは「夏バテ」や「燃え尽き」、あるいは一時的なモチベーションの低下など、誰にでも起こり得ることだと思います。

ただ、そんなときに大切なのは、落ちている自分自身を責めずに「今はできなくてもいい。日々を過ごしているだけでいい」と受け入れることではないでしょうか。エネルギーはきっとまた湧いてきますし、語学力も練習を重ねれば、取り戻せるどころか上達もすると信じています。

もしこの記事を読んでくださった方も「やりたいことがあるのに動けない」と感じ、落ち込みがちだとしたら、焦らずに、ただその気持ちを抱えながら過ごすだけでも十分前進しているのだと私は思っています。

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