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この記事では、私が経験したスウェーデンのサンボビザの申請プロセスのうち、面談に向けて情報収集したことや、準備したことについてお話しします。サンボビザの申請中、私はデンマークに住んでいました。
面談の案内メールの内容
2024年5月に、大使館からメールで面談日程の案内が届きました。記載されていた内容は以下の通りです。
- 実施日と時間:2024年6月XX日 午前10時より
- 面談実施場所:在ベルリン・スウェーデン大使館
- 所要時間:1時間半から3時間
- 面談で使用される言語:英語、ドイツ語またはスウェーデン語(通訳者が必要な場合は本メール受理後すぐに申し出ること)
- 持ち物:
- パスポート
- シェンゲン協定加盟国の居住国から発行された滞在許可証
- 申請に関して提出したいその他の書類
- パートナーに代理権を与えることに同意する場合は、その委任状
- 注意事項:
- 滞在許可が降りるまでスウェーデンに引っ越してはなりません。
- 申請者多数のため、確認メールを2日以内に返信してください。
持ち物は私の場合、上記の通りでしたが、申請者によって異なるという情報もありました。
面談準備に向けて
不安や緊張を緩和させるための情報収集
面談を約1か月後に控えた私は、面談でどんな事を聞かれるか、どんな雰囲気で行われるか、心構えなどのアドバイスはあるか、情報収集を始めました。そうすることで、不安や緊張を和らげることができると思ったからです。とりわけ私にとって有用だった情報源は、スウェーデン人・アメリカ人のカップルYouTuberと、ビザ申請について情報共有するためのFacebookグループによるものでした。
① YouTube
YouTube で、 “sambo visa” や “visa sweden” などで検索すると、さまざまな方々が、アドバイスとともに自身の経験談を語っています。中でも最も参考になったのが以下のお二人の話。
理由は3つ
- 話が簡潔かつ具体的
- 長期で一緒に旅行はしていたが、申請前に一緒に住んだことがなかった
- 滞在許可が降りるタイミングに、デンマークにいた
できるだけ自分に近い状況にあった申請者を探していました。私はパートナーと2週間から約1か月程度の旅行を何度かしたことがありましたが、一緒に住んだことはありませんでした。
また、デンマークに住んでいたので、たとえ申請結果が出るタイミングにスウェーデンにいたとしても一時的にデンマークに戻ることは想像しやすく、このYouTuberの経験と重ねることができました。ケース担当者が、結果を下すタイミングを伝えてくれたので、彼らは一旦デンマークに行き、デンマークで移民局の最終決断を待っていたようです。その経験談から、面談後のケース担当者とのコミュニケーションが円滑だった印象を受けました。
申請中は、まだスウェーデンに住むことはできませんが、パートナーを訪問するために一定期間、滞在することが可能です。日本人の場合は、90日間です(シェンゲン協定には注意してください)。私のパートナーは念のため、移民局に確認してくれました。
デンマークのビザが切れた後は、90日間までシェンゲン圏内にいられるので、スウェーデンに滞在することは可能ですが、その場合は移民局に知らせてください。
こう聞いて、正直少しビビりました。「移民局に知らせたら申請が長引くのでは?」「知らせずに滞在していたほうがいい?」などとネガティブな考えが頭をよぎるかもしれませんが、紹介したYouTuberのように、正直に移民局に伝えると、移民局もきちんと対応してくれるということが分かります。彼らも言っていましたが、移民局職員は鬼ではありません(笑)。申請プロセスの仕事をしているだけで、彼らも同じ人間。他にもたくさんのケースを抱えています。たくさんの申請者が順番を待っています。プロセスをスムーズに進め、できるだけ早く終わらせたいという思いは、お互い持っているはずだと私は思います。
また、このお二人が紹介していた次のFacebookグループにも、とても救われました。プライペート・グループなので投稿内容が非メンバーには公開されておらず、メンバーになるのは迷いましたが、結果、私にとってはいい決断でした!
② Facebookグループ “I väntan på familjen” (「家族を待っている」の意味)
I väntan på familjen のメンバーになる場合は、管理者からのいくつかの質問に答えることと、グループ運営におけるルールを守る必要があります。詳しくはリンク先のグループページをご確認ください。
このグループメンバーになって私がしたことは、
- 過去の投稿をざっと読む
- 面談から滞在許可が降りるまでの経験者のタイムラインをチェック
- 自分と同じようにベルリンで面談をした人の経験談を探す
- 面談で何を聞かれたか確認
自分から何か質問を投稿しなくても、過去の投稿から知りたいことのほとんどを見つけることができました。それだけでなく、過去の投稿をざっと読むだけでも、結果を待っている間、私と同じように不安でいっぱいの人がたくさんいることが分かり、「ひとりじゃないんだ」と、救われました。
投稿しているのは次のような人たちでした。
- グループの管理者
- 心配なことがあり、投稿で質問する人
- 申請を移民局から拒否されたことを投稿し、アドバイスを求める人
- 滞在許可が下りたことを、喜びと共に投稿する人
各投稿に対して、いつも誰かしらがコメント欄で反応を見せています。アドバイスをする人、同情のコメントをする人、応援のコメントをする人、許可がおりたことを祝ってくれる人、そして自分も頑張ると宣言する人、などなど。温かみが感じられるグループです。
また、面談経験者の投稿内容のほとんどに共通していたのが、面談をする大使館職員はいい人で緊張する必要がないくらいの雰囲気だったとの感想があったことです。
面談用に申請内容をおさらい
面談まで1か月時間があったので、ある程度時間をかけて面談の準備ができました。集めた情報をもとに質問されそうなことをノートに書き出し、それに対する回答も書きました。
申請時の質問と自分の回答も、同じノートに書き出して、外出の時はだいたい持参して時間があるときに見直していました。もちろんベルリンにも、お守りのようにして持って行きました。
また、面談は英語で行われるので、口を慣らすためにも自分の回答を声に出して読み上げ、ときどき録音したりもしました。録音すると私は緊張しやすいので、面談のイメトレにもなって個人的には効果的です。
提出したい書類を作成
申請時に提出したい書類があれば持参できるとのことだったので、2人の関係を示す書類を作成しました。以前にも簡潔なものを提出しましたが、今回は詳細版として準備しました。
書類に含めた内容は次のとおりです。
- 2人が会った時の写真
- その際に利用した電車や飛行機のチケットのスクリーンショット
- 2人の仲を示すチャット履歴のスクリーンショット
日付を記載し、各イベントごとにまとめました。読み手がうんざりしないよう、コメントは簡潔にしつつ、書類で何を伝えたいかをよく考えましたが、それでも10ページになってしまいました。。ちょっと多いかなと思いながらも、各ページの大半が写真やチケットのスクリーンショットで占められており、チャット履歴も短いやり取りを選んだので、「とりあえず持って行ってみよう!」と決めました。
面談のためベルリンへ
デンマークからベルリンへは電車、バス、飛行機の3通りの行き方があります。
私は当日とても緊張することが分かっていたので、さっさとベルリンに到着できる、所要時間の一番短い飛行機で行くことにしました。コペンハーゲン国際空港からベルリンのブランデンブルク国際空港まで約1時間の飛行です。
面談の案内が来た5月初旬に、飛行機もホテルも予約。面談は午前10時からだったので、前日にベルリン入りしました。そして、せっかくだから面談を頑張った自分へのご褒美に観光もしようとベルリン滞在を2泊3日にしました!主要なスポットは数年前の旅行で観光済みだったので、今回は美味しい食事とコーヒーを楽しむ、ゆったりした滞在にしようと決めました。
しかし、ベルリン行きは高くつきました。。直前の予約というのもあったと思います。他の面談地だったらどうだったかな、また、日本で都内に住みながら、ビザ申請、在日本スウェーデン大使館で面談、という選択肢だったらどんなに費用が浮いたことかななどと考えてしまいました。。でも仕方ありません!日本でも他県から飛行機や新幹線で大使館まで行かれる方だっているはず。他国でも何かと費用がかかったはず。デンマークでバイトをして、わずかな収入があったことを救いと捉え、「今ここでかかる費用も将来のため!」と自分自身に言い聞かせました。
ドミドリーが最も安かったのですが(それでも立地のいいところは一泊1万円くらいでした、、、)面談の練習に集中したかったのでシングルルームがどうしても良かったのです。しかしお手頃のホテルはすでに予約でいっぱいだったせいか、選択肢はかなり限られていました。そうして選んだのが中心地のはずれにあるホテル Kurfürst am Kurfürstendamm で、大使館まで徒歩で35分ほど、公共交通機関を使うと22分とのこと。徒歩のルートをGoogle Mapで調べるととてもシンプル。ベルリンの主要観光スポットが多いエリアからはやや離れた場所にある大使館。中心街で高いホテルをとっても大使館まで行くのが大変であればあまり意味がないと思ったので、このホテルがちょうどいいと思いました。
面談当日については別の記事でお話ししていますので、よろしければお立ち寄りください。
まとめ
ここまで読んでくださりありがとうございました。
滞在ビザ申請そのものは、自分が申請先の国に住むため、ほとんどのケースが「自分のために」行うものかと思います。しかし、申請プロセスをスムーズに進めるためには周囲の協力や、情報収集が必要になってくると思います。
今回ご紹介した以外にも、いいアイデアがあるかもしれませんね。今はさまざまな情報をインターネットで簡単に得られる時代です。パートナーや家族と遠距離にあっても、簡単に連絡が取り合えます。皆さんがそれぞれ、ご自分に合った手段を見つけ、無事に滞在ビザを取得できることを願っております!